あなたが思っている以上に、実は少数派の考えに分類されているかもしれません。
例えば、カレーの食べ方。
ルーとライスをスプーンの上でキレイに半分ずつのせて食べる人もいれば、最初から全てミックスする人もいます。
中には、ライスを食べてルーを食べて、という交互の人もいるかもしれません。
私たちは『自分の意見が多数派』だと思い込む傾向にあるってご存知でしたか?
ちなみに私は、カレーをミックスする派なんですが、他の食べ方をする方にとっては『変わってる人』扱いになるかもしれません。
自分の意見と違う人に対して、私たちはカンタンに『変わり者』だと決めつけてしまうみたいです。
そういった日常に潜んでいる自覚できていないことを、わかりやすく教えてくれる本を今回はご紹介します。
Think Smart
間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法
著者:ロルフ・ドベリ 出版社:サンマーク出版
シリーズなので、以前に書いた本の紹介も知りたい方はこちらからどうぞ↓


予定を詰め込みすぎてしまうわけ
久しぶりの休日に、あなたはやりたいことがたくさんあったとします。
あれもこれもやりたいことがいっぱいで、お休み前にしっかり計画を立てました。
まずは、朝早く起きてゆっくりコーヒーをいれて、ちょっと手の込んだ朝食を作って過ごし、午前中に家事を終わらせたら、午後からおでかけをしてランチを楽しみ、お買い物を満喫し、帰ってきたら買っておいたちょっとリッチな夜ごはんを堪能して、寝る時間まで趣味の時間を過ごす。
でも実際は、お昼前までベッドでダラダラと過ごしてしまい、平日できなかった家事をして、軽くお昼を済ませた後は休憩し、なんとなく見てしまった動画が気になりいつの間にか夕方に。
でかけるのも面倒になり、デリバリーで夜ごはんを済ませ、続きの動画を見ていつの間にか寝落ちする。
そんな感じで過ごしてしまうことってありませんか?
わたしはよくやらかします。
今までの経験で、まともに計画通り達成したことがないのに、なぜか毎回同じことを繰り返してしまうんですよね。
本書ではこう書かれています。
【これまでに立てた計画のほとんどは楽観的すぎたとわかっているのに、今日だけは例外で、予測したとおりにことが運ぶのではないかと、あなたは毎回大まじめに思い込む。】
本当にその通りです。
これを『計画錯誤』というらしいのですが、これって誰もが経験していることだと思います。
私たちは現実を無視した『希望的観測』で計画を立てる傾向にあるみたいなので、そのことを意識して計画を立てれるようになりたいですね。
『自分は大丈夫』と錯覚してしまうわけ
私たちは思っている以上に、『自分が見ようとしているもの以外は、見えなくなっている』場合が多いです。
見ているようで見ていない、というやつです。
『重要なことは全て認識できている』という危険な錯覚に陥りやすいと本書で書かれていました。
例えば、車を運転される方。
スマホを操作しながら、もしくは電話をしながら運転していませんか?
例えハンズフリーで電話をしていたとしても低下してしまうのだとか。
『自分は大丈夫』という注意の錯覚が恐ろしい結果に繋がってしまう可能性があります。
信号待ちの時も危ないですよ!信号が変わったことに気づかなかったり、思いがけず事故に巻き込まれることもあるかもしれません。
しっかり注意して運転しましょう。
占いが当たっていると感じるわけ
あなたは占いを信じますか?
私は昔から占いが好きでよく占ってもらったり、占いの雑誌を買ったり、タロットカードも何種類か持っているくらいに好きです。
朝のニュースの間にしている星座占いも、ついチェックしてしまいます。
当たっても当たらなくても、何かしらの指標が欲しくてみてしまうのですが、見事に自分に当てはまっている占い結果が出ると信じてしまいますよね。
これも『思い込み』だと本書で書かれています。
性格診断を信じてしまう4つの理由
1. 一般的な内容(どんな人でも当てはまる内容)
2. 聞こえのいい言葉(自分に当てはまらなくても、プラスになる言葉は受け入れる)
3. 『特徴肯定性効果』(肯定的なことは、否定的よりも価値があると感じられる)
4. 『確証バイアス』(自分の考えを証明する証拠ばかりを集めてしまう)
他の多くの人にも適合する性格描写を、自分にだけ当てはまるように感じてしまう傾向がある、という事実を念頭に占いを楽しめたらいいですね。
この他にも、前回と同じく52の思考法が盛りだくさんに載っています。
本書で指摘をされて初めて気づけることばかりでした。
日常でも仕事にも活用できるものばかりなので、ぜひ一度は手に取っていただきたい一冊です。

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