習慣を身につけたい
自分をコントロールしたい
今から始めたいことがある
ずるずると続けていてやめたいことがある
そういったお悩みを解決できるキッカケをくれる本がこちらです。
人生を変える習慣の作り方
著者:グレッチェン・ルービン 出版社:株式会社文響社
①知る
②身につける
③変わる
④断つ
⑤発見する
この5つのテーマに分かれて構成されています。
習慣を身につけるのに大切なこと
習慣を身につけるには、自分のことを知るのがとても大切です。
自分自身のことを理解できれば、いい習慣が身につき、悪い習慣を断つことができると本書では言われています。
誰にでも当てはまる魔法の方程式というのは存在しません。
まずは自分のことを知り、自分に合った方法で習慣に向き合う必要があります。
4つの傾向
人は4つのタイプに分けることができます。
•外から課される期待にも、自分で自分に課す期待にも喜んで応える
•ミスをしないように、誰か(自分自身も含む)を失望させないようにと行動する
•自主的に期待に応えようとするため、責任を果たす、約束を守る、締め切りを守るといったことでの苦労はほとんどない
•何を期待さているかがわからない状況や、守るべきルールが存在しない状況は苦手
•決めたことを守らない一面もある
•賞賛を求めて行動するところや、苦労を買ってでるところ、やみくもにルールを守ろうとするところがある
•あらゆる期待を疑問視し、納得ができると判断した期待にしか応えない(理由や論理、公正だと感じたとき)
•『ルールのためのルール』に抵抗を覚えやすい
•とにかく頭を使って考え、調べる時は徹底的に調べる
•『正当な理由』が必要。じゃないと動かない。
•クエスチョナーでも『アップホルダー寄り』と『レブル寄り』がいる
•自分で価値があると思える習慣は続けるが、あくまでも習慣の効果に満足できる場合に限る
•外から課される期待には応えるが、自分で自分に課す期待には応えることが苦手
•『外から課される責任』が動かすポイント
•誰かの期待を裏切ることが、何よりも恐れる
•自分自身がやりたいことのために、外から課される責任が必要
•自分を犠牲にして周囲に貢献する
•良い習慣を維持するためには『周囲の手本』という役割や責任が必要
•何かを頼まれるとなかなか「NO」が言えない
•期待を課してくる相手に関係なく、あらゆる期待に反発する
•自分で選び、自由に行動することを望む
•「今日したいことは何か?」と考える
•独自のやり方で自らの目標を達成しようとする
•自分の心に正直であることと、自分で判断することに高い価値をおく
•反発するエネルギーを建設的に使うことに長けている
•『未開拓』という要素に引き寄せられる
実際に本書では、どの傾向なのかを知るための診断テストが用意されているので、より正確に知ることができます。
1番多い傾向は?
ほとんどの方は『クエスチョナー』か『オブライジャー』
『レブル』は少なく、『アップホルダー』が1番少ない。
ちなみに筆者のグレッチェン・ルービンさんは典型的な『アップホルダー』らしいです。
本書には、4つの傾向以外にも自分を知るための項目がたくさん載っています。
例え同じ傾向の人がいたとしても、さらに細くタイプが分けられるので、より深く自分を知ることができます。
実際に私も本書を読んで、自分の知らなかった一面を知ることができました。
思った以上に自分をコントロールできていなかったんだと痛感。
いい習慣を維持するために必要なこと
いい習慣を維持し、支えるために必要な4つの柱があります。
①測定する
②土台を固める
③予定に入れる
④責任を作る
これら4つの柱を理解すれば維持するために必要なヒントを知ることができます。
例え自分のことを知り、自分に合った習慣を身につけるキッカケを掴めたとしても、継続することがとても難しいですよね。
ダイエットや、勉強なんて特にそうだと思います。
実践した結果
実際に本書を参考にダイエットをしたところ、するすると体重が減り、半年ほどで−8kgに成功しました。
それまではジムに通って運動をしていましたが、一向に減らず自分には合わなかったみたいでやめました。
その後も、様々なダイエット方法を試しては続かず、完全に諦めモードでしたが、自分を理解していなかったことが原因なのだと判明。
ちなみに私は『アップホルダーよりのクエスチョナー』でした。
効果が出ないと続かないし、自分が納得するまでダイエット方法を吟味してしまう傾向がまさにクエスチョナー。
ジムに通うと決めるのもかなり調べて納得してから入会しました。
結局、効果もあまり出ずコストがかかりすぎると思い解約。
ジム自体は確かにダイエット向きです。
筋肉量を増やすことによって、代謝が上がり脂肪を燃焼してくれるようになるので、もちろん体重も減っていきます。
問題はその後の普段の行動にあったのです。
あなたはどちら派?
特にダイエットに必要な要素だと感じた項目がこちら。
断つ派
• 誘惑は最初から断つほうがラクなタイプ
• 少し自分に許すよりも断つほうが遥かにラク
• 何かを手にするとさらに欲しくなる
量を抑える派
• 時々自分を甘やかすことで、それを手にした時に喜びが高まり、誓いを守ろうとする気持ちが強くなる
• 厳密なルールは自分に課さないほうがうまくいく
• 何かを手にすると欲しい気持ちが薄れる
まさに断つ派だったと実感したのが今回のダイエットの結果です。
どちらかといえば、量を抑える派だと思っていました。
自分は自制がきく人間だと思い込んでいたんです。
ジムに通っていた時は
「運動しているんだから少々食べすぎても大丈夫!」
「ちょっと甘いもの食べて、そのあとジムでがんばろう!」
こんな具合で続けていたので自制がきちんときいておらず、結果が出ないのは当たり前だったんです。
その反省をもとに
• 朝、もしくは夜は必ずヨガをするか、外に歩きに行く
• 一日の間に必ず野菜を食べる
• 食べたものを記録してカロリーを抑える
• お菓子などの甘いものは食べない
• 飲み物は、お水・お茶・ブラックコーヒーのみ
• 甘いものはフルーツから摂取する
• 朝はプロテインのみ
こんな感じで続けていくと、あまり苦労せずスルスルと体重が減りました。
『断つ派』だと気づいて、ちょっとのお菓子やパンをやめて、甘いジュースは飲まない!と決断したら、完全にブラックコーヒー派になれました。
自分自身は自分がよくわかっている!と思いがちですが、そうでもないのだと痛感した実体験でした。
悪い習慣を断つには?
いい習慣は続けることが難しいですが、悪い習慣は続けたくなくてもずるずると続いてしまうものです。
悪い習慣に共通するキーワードは『衝動』
欲求を満たすことを優先してしまい、長期的な影響を考慮できなくなることが原因です。
タバコやお酒が典型的ですよね。
『誘惑に抵抗するのではなく、誘惑は生まれるものだと想定して、それを最小限に抑える努力が必要』
『誘惑に負けた時の対処を考える』
これらを、自分に合った方法で見つけて、悪い週間から抜け出すことができるキッカケを本書では詳しく説明しています。
『いちばん幸せな人や、いちばん成功している人は、自身の傾向の長所を活用する方法とともに、その短所を埋め合わせる術を理解している人』
この言葉通り、自分自身を知っているからこそコントロールすることができ、どんな方法を利用すればいいのかを理解できている人は強いです。
少しでも変えてみたいと思うことがあれば、きっとあなたの背中を押してくれる一冊になります。
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